結論から言いますと、腹筋は呼吸筋の支えとなる筋肉です。
腹筋の意味があるなしに関しては、補助的に支えとなってくれる筋肉もある。
と言うくらいに頭に入れておいてください。
“腹筋”にもたくさん種類があります。
その【必要な筋肉】を見つけるために、まずは呼吸についておさらいしましょう。
まず腹式呼吸とは、
図の【横隔膜】を下に下げることにより、肺の容積が膨らみ、結果内圧となり肺に空気が入ってきます。
この横隔膜の下には内臓などがあるので、その内臓たちが下に押し潰される形になるので結果お腹が膨らみます。
この“お腹が膨らむ”ことを腹式呼吸と呼ぶので間違われ安いのですが、実際お腹の表面の筋肉(腹直筋や腹斜筋)の働きで吸気しているわけではありません。“吸気”に関しては【腹筋】は必要ではないことがわかります。
ですので
お腹に力を入れて息を吸うのだけはやめてください。
それでは胸式呼吸とはどんな呼吸なのでしょう。
それは
図の【外肋間筋】の働きにより、肋骨と肋骨の間が広がり、胸郭が開いていきます。
その結果肺の容積が広がり、内圧になり空気が入ってきます。
そして内肋間筋、最内肋間筋の働きで元の戻り呼気していきます。
さあ今回のまとめに入りましょう。
そう!腹筋はこの【紙風船】が萎んでいかないように支えていくために使うものなんです。
ですので腹筋で無理やり息を吐いたりするのは間違いです。
正しくは、肺が萎んでしまわないように、とどまる“静的”な腹筋が必要となってきます。
腹筋を鍛える際には、
瞬発系の“動的”な腹筋を鍛えるのではなく、
支えとなる“静的”な腹筋を鍛えていきましょう。