音楽の世界でいう【ピッチ】とは、ずばり 音の高さ のことです。
もう少し詳しく言うと、音が1秒間に振動する回数(これを周波数、単位はHzヘルツといいます)によって決まります。
例えば、ピアノの鍵盤をイメージしてみてください。右の方へ行くほど音が高く、左の方へ行くほど音が低くなりますよね? あれがまさにピッチの違いです。男性の声と女性の声、大人の声と子供の声で高さが違うのも、このピッチによるものです。
歌にとってピッチは、料理でいうところの「味付け」や「火加減」のようなもの。これがバッチリ決まっていないと、いくら素晴らしい声量やテクニックを持っていても、聴いている人には「あれ?なんだか心地よくないな…」「音痴に聴こえる…」なんて思われてしまうんです。
「ピッチが良い」ってどんな状態?
正確な音程で歌えている状態: 楽譜に書かれている音、あるいは伴奏で鳴っている音と、あなたの声の高さがぴったり合っている状態です。
安定している状態: 音の高さがフラフラしたり、途中で上がったり下がったりせず、狙った音をまっすぐ出し続けられる状態です。
曲の調和を保っている状態: 他の楽器の音や、もしコーラスがいればその声と美しくハモれる状態です。
逆に「ピッチが悪い」と…?
音が外れているように聴こえる: いわゆる「音痴」と言われる状態ですね。
不安定で頼りない印象になる: 聴いている人がハラハラしてしまいます。
ハーモニーが濁る: 他の音とぶつかり合って、不快な響きになってしまいます。
シャープする: 本来の音よりも高くなってしまうこと。
フラットする: 本来の音よりも低くなってしまうこと。
どちらも、曲の魅力が半減してしまう、とてももったいない状態なんです。
ボイストレーナーから見た「ピッチ」を良くするためのワンポイントアドバイス!
ピッチを良くするためには、まず自分の声のピッチを正確に聴き取る耳を育てることが大切です。そして、その音を正確に再現する喉のコントロールを身につける必要があります。
具体的な練習としては…
基準となる音をよく聴く: ピアノやキーボード、チューナーアプリなどで正しい音を確認し、その音を頭の中でしっかりイメージします。
自分の声を録音して聴く: 客観的に自分のピッチを確認できます。最初はショックを受けるかもしれませんが、これが上達への第一歩!
ゆっくりとしたスケール練習: ドレミファソラシドを、一つ一つの音の高さに集中しながらゆっくり発声します。
母音でロングトーン: 一つの音をできるだけ長く、そしてピッチを安定させたまま伸ばす練習です。
正しい姿勢と呼吸法: 安定したピッチは、正しい体の使い方から生まれます。リラックスしつつも、しっかりと体を支えることが重要です。
ピッチは、歌の土台となる非常に大切な要素です。でも、安心してください!ピッチは正しいトレーニングをすれば、誰でも必ず改善できます。