声帯が振動して作り出した音が、喉や口腔、鼻腔などの共鳴腔を通過する際に、特定の周波数帯域が強調される現象です。
この強調された周波数帯域をフォルマントと呼びます。
簡単に言えば、声帯から出た音を「体という楽器」で増幅・加工したときに、特に大きく響く周波数のピークのことです。
主なフォルマント
第1フォルマント(F1): 母音の開口度に関連。口の開け方で変化
第2フォルマント(F2): 母音の前後位置に関連。舌の位置で変化
母音「あ・い・う・え・お」がそれぞれ違って聞こえるのは、このフォルマントの組み合わせが異なるためです。
歌唱における重要性
声の響き・倍音の豊かさに直結します。プロの歌手が豊かで艶のある声を持っているのは、フォルマントを効果的にコントロールできているからです。
特に「シンガーズフォルマント」と呼ばれる2500-3500Hz付近の周波数帯域を強調できると、オーケストラの音に埋もれない、よく通る声になります。
フォルマントは、声の音色や個性を決定する重要な要素です。ボーカルトレーニング・ボイストレーニングにおいても非常に重要な概念です。